HOME < 画期的な「ED治療薬」を使おう < バイアグラ発売後の「腹上死事故」の真相

バイアグラ発売後の「腹上死事故」の真相

1998年に世の男性から「夢の薬」として熱く迎え入れられたバイアグラですが、実は発売当初には複数の事故が起こっています。いわゆる「腹上死」問題です。 それは薬のせいというよりも、まだ正しい知識が人々に行き渡っていなかったことが原因でした。

◆なぜバイアグラで腹上死事故が起きたのか?

ファイザー社から出たバイアグラは、まずはアメリカで発売開始されました。あらゆる薬をドラッグストアで購入できるアメリカですが、バイアグラは最初から処方薬の扱いです。つまり病院で医師の処方を受けないと買うことができませんでした。

それはバイアグラが画期的新薬だったことに加えて、患者さんによっては服用できないケースがあるからです。例えば重い肝機能障害や腎機能障害を持った人や、半年以内に脳や心臓の発作で倒れたことのある人、網膜色質変性症という目の病気を持つ人などです。

中でも危険度が高いのは、狭心症などの治療で「硝酸薬」を使っている男性です。ニトログリセリンをはじめとする硝酸薬は、バイアグラと同じく平滑筋を弛緩させて血管を拡張させる作用があります。 もともとバイアグラが狭心症の治療薬として開発された経緯からも、両者が似たはたらきを持つことが分かります。

つまり両方を併用してしまうと、効果が増強されてしまい非常に危険だといえます。血管が拡張されすぎることで血圧が急激に低下し、最悪の場合は死に至ることもあるのです。

きちんと医師の診察を受ければ、あらかじめ持病や服用している薬について問診で伝えることができます。しかし発売当初はこのことを知らなかった世界中の男性が、自国で認可されるのを待てずに個人輸入でバイアグラを取り寄せていました。 その結果、性行為直後に発作で亡くなるという事故が起こったのです。

◆必ず医師の処方を受けて購入を

バイアグラによる腹上死事故は、日本でも数件起こりました。やはりいずれの男性も、硝酸薬を使用していたとのことです。

このことから、発売早々バイアグラには良くないイメージがついてしまいました。実際は医師の処方さえ受ければ十分安全に使える薬なだけに、残念なことです。

厚生労働省はこの事態を受けて、翌年の1999年にはすみやかにバイアグラを認可し、日本でも医師の処方を受けて正規に購入できるようにしました。もちろんその後に発売されたレビトラとシアリスについても同様です。

このようにED治療薬は、独断で購入するのは非常にリスクが高いといえます。それだけではなく、個人輸入で取り寄せる薬の中には偽造品や粗悪品も多く混ざっている点も問題です。 必ず病院で処方してもらうようにしましょう。

■参考URL:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A1%9D%E9%85%B8%E8%96%AC
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%83%87%E3%83%8A%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB