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勃起と自律神経の関係~疲労やストレスはEDの原因に!

多くの男性が一度は、疲労やストレスなどで一時的にEDになってしまった経験があると思います。たとえ神経系や血管が正常であり、目の前に魅力的な女性がいたとしても、それだけで必ず勃起が起こるとは限らないのがデリケートな男性の体なのです。

疲労やストレスが蓄積した状態で勃起しにくいのは、自律神経の働きと関係があります。

◆体が勝手に活動してくれるのは、自律神経のおかげ

私たちの体には、交感神経と副交感神経という2つの自律神経系があります。たとえば食べ物の消化や呼吸、心臓の動きなどは私たちが意識しておこなっているわけではありません。これらの生命活動が自動的におこなわれるようにコントロールしてくれているのが、自律神経です。

その中でも、おもに日中に活発化するのが交感神経です。体の中では血管の収縮や血圧の上昇、発汗や動悸などに関係しています。要は体を緊張モードにし、テキパキと活動するために役立つ神経系です。

一方、副交感神経は夕方から優位になる自律神経です。血管を拡張させ血圧を低下させるほか、胃腸の働きを活発にして消化をうながします。つまりリラックスに関係した神経系です。

私たちの体では、1日の中でこれら2つの自律神経系が交互に優位になりながら、さまざまなバランスを保っています。どちらかだけに偏ってしまうと、心身の不調をきたす「自律神経失調症」になることがあります。

◆勃起にはリラックスが必要!?

それでは男性の勃起はどちらの自律神経系の担当かというと、答えは「副交感神経」です。

勃起するためには性的に興奮する必要があるため、戦闘モードにしてくれる交感神経のイメージがあるかもしれませんが、実はそうではありません。前述したとおり、副交感神経には血管を弛緩させる作用があります。勃起は陰茎動脈が拡張して、海綿体に血液が入ることで起こりますから、副交感神経の作用が大きいのです。

しかし多忙で疲れがたまっていたり、日夜ストレスを抱えていたりすると、交感神経のほうが常に働いてしまいます。すると血管が収縮してしまうため、EDになりやすくなるのです。

ちなみに徹夜明けなどの時に、なぜか勃起してしまった経験のある男性は多いと思いますが、これも張りつめた緊張状態から一気に解放されたことで、副交感神経が優位になるためだという説があります。

◆精神的な緊張感も、EDの一因に!

つまり「仕事モード」や「戦闘モード」になっている男性は、勃起しにくいといえるでしょう。また緊張感やプレッシャーも交感神経を刺激しますから、たとえば初めての相手とのベッドインや、不妊治療中の排卵日におこなうセックスなども男性がEDになりやすいシチュエーションだといえそうです。

多くは一時的なものですが、それが積み重なってしまうとトラウマになり、長期的な「心因性ED」になる可能性もあるため油断できません。

このように男性の勃起は非常にデリケートなものです。「少しお酒が入ったほうが元気になる」という男性が多いのも、リラックス効果によるところが大きいのだと考えられます。